対馬ニオイ春蘭 青花です。
対馬に自生しています。
生態は寒蘭に似ておりショウガ根が土の中で
行き続けるらしく坪とよばれる場所に芽が出てくるようです。
産地は対馬の中でも厳原から南、対馬暖流影響の大きい
照葉樹林です。坪は何箇所かあるらしくそのほとんどが
青花ですが内院産はピンクのような更紗花が咲くようです。
あくまで私の見解ですが、対馬ニオイとよばれている種類は
より春蘭に近い春寒蘭ではないかと思っています。
大陸系春蘭と春寒蘭に意見が分かれますが、
産地が寒蘭の自生地と重なり、寒蘭のように土の中で
ショウガ根が生き続けるので春寒蘭と思います。
ただ坪の距離がかなり離れているので同一兄弟とは考えにくいこと
なぜ対馬だけ本土産の春寒蘭と違い
春蘭に近い葉姿で多花ではなく一花で咲き易いのか
不明な点もあります。解らないから楽しいのかもしれません。
ニオイ春蘭とは別に一度、寒蘭の自生していない地域で
朶朶香のピンク花と思われる個体を
採集され植えられているのを見たことが有ります。
本人は朶朶香を知りませんから春蘭の赤花と言っていました。
対馬で朶朶香を見たのはその一度だけです。
一茎九華も採集記録があり九華は数が採れたらしく
栽培している木を何度か見ました。
一鉢頂き栽培していますが花がまだ咲きません。
研究資料としては貴重品ですが
花が良いとは言えません。
香りはあります。